夕日を見ない淡水観光
淡水といえば夕日
淡水とはMRT淡水信義線(赤色)の終点の淡水站あたりの地名をいいます。
台北を流れる淡水河の河口北側に面している場所で、17世紀からスペイン、オランダ、清、イギリス、日本と外国勢の上陸地となってきました。
そのため西洋の歴史的建造物が多く残っています。また淡水老街と呼ばれる古くからの商店街もあり、東洋と西洋の入り混じった魅力的な街です。
私はMRT中山站から電車に乗り、途中下車して自転車で淡水まで来ました(→You Bikeで淡水にいこう)が、各駅停車36分で来ることができます。
台北の中心地からのアクセスの良さも淡水の魅力の一つです。
淡水には歴史的建造物や老街などたくさんの見どころがありますが、淡水と言えば【夕日】です。
河口にある淡水河に沈む夕日は、とても綺麗で見る人を魅了する、、、、らしいです。
そういう私は淡水河に沈む夕日はみたことが無く、今回もお日様が一番高いところにいる時間に淡水に到着しました。
夕日で有名な淡水ですが夕日だけではない魅力を今回はお届けします。
淡水河のほとりを散歩
淡水河のほとりにある淡水金色水岸は淡水駅からも老街からも近く、淡水河を満喫できるスポットです。
夕暮れ時は淡水河に沈む夕日を見る絶景ポイントらしいですが、昼間も淡水河を感じられる気持ちのいい場所です。
台北の中心地である大稻埕からのサイクリングコースはここまで続いていて、到着した時のゴールとしてピッタリな達成感を感じられる公園です。
You Bikeステーションも近くにあるので、自転車で探索するにも最適な場所ですよ。
台湾でよく見かける南国らしい樹木も淡水では一段と枝を伸ばしているようです。
とっても気持ちの良い淡水金色水岸ですが、コンディションが天候に左右されてしまうのは致し方ないところ。。。
でも淡水は特別な予約をしなくてもフラッと来れる場所なので、観光の短い滞在期間でも天候に合わせて訪れることができます。
星大顆(xing da ke)ではない星巴克(xing ba ke)
淡水老街の入口にある馴染みのあるようなないようなこの看板は、あの有名コーヒーチェーン店をオマージュしているようです。
日本で大人気のスターバックスコーヒーは台湾でも大人気です。そのせいもあってか緑色の看板で【星】の文字が入っているコーヒー屋はよく見かけます。
淡水老街の入口にあったのは星大顆(Big star)でしたが、淡水河沿いを進んでいくと一休みしたいと思う頃に現れるのは星巴克(Starbacks)です。
淡水河を全面に眺めることができるこのスターバックスコーヒーは絶好の休憩場所です。
私はいつもどのお店でもブラックコーヒーを飲みます。スタバでもドトールでも日本でも台湾でも。
日本のスタバで頼む場合は本日のコーヒーを頼みますが、こちらではそのようなものはなく『美式珈琲』を頼みます。
美式珈琲=アメリカンコーヒーです。
日本だとアメリカンは薄いコーヒーですが台湾だと普通のブラックでした。そもそも日本のスタバでアメリカンはみたことありません。
お値段は中杯(トールサイズ)で95元。日本円で約460円なり。
円安の影響もありますが、中々高いです。日本よりも高いかも。その分量は多いですが。
スタバのお値段はコーヒー代だけではなく、場所代も含まれているかもしれません。
アゲィは文化阿給で食べるべし
淡水河を満喫したあとは、淡水グルメを食べに行きます。
淡水で有名なB級グルメと言えば、阿給(a gei)です。日本人はアキュウと読んでしまいそうですが、中国語読みだとアゲィです。
淡水老街にもアゲィのお店はたくさんあります。でも地元で人気のお店はこちらの文化阿給です。
MRT淡水站からは少し離れているのですが是非行ってみてほしい人気店です。
お店の外には縁日のように子どものおもちゃが並べてあり何屋さんかと思います。。。が中は立派な食堂です。
看板には有名人の写真を貼りすぎてなんだかよくわからない。ここは淡水が生んだ大スター周杰倫が学生時代によく食べに来たお店としても有名です。
アゲィにたどり着くまでに色んな情報がありすぎて心配になりますが、美味しいアゲィはここにあります。
こちらがアゲィです。アゲィの名の如く油揚げに春雨を詰めて、魚のすり身で蓋をし蒸した料理です。
大人の拳くらいの大きさで、お昼ご飯にぴったりなボリューム感です。
油揚げの中身を割ると冬粉(ハルサメ)が出てくるので、それを汁に浸して食べるのがおススメのたべかたのようです。
汁は見た目ほど味が濃くなく、選べる辛さは結構辛いです。
私は辛いのは好きなのですが気分的にそんなに辛くなくても良いかと小辣にしたところ、辛くてびっくりしました。
苦手な方は辛みなしがよろしそうです。
壁にはアゲィの食べ方が貼ってあります。食べ方よりも女将の写真のインパクトが凄いです。
色々とツッコミどころのあるお店ですが、淡水に来たら是非一度食べる価値ありです。
淡水の文教地区
私立淡江高級中学
文化阿給を有名店にした立役者の一人でもある、周杰倫は淡水にある淡江高級中学の出身です。
3歳から始めたピアノの腕を磨くべく、淡江高級中学の音楽科の第一期生として入学しました。
周杰倫とは台湾では知らない人はいないとっても有名な台湾ポップスの歌手です。その人気は台湾のみならず、アジア中に広がっています。
香港でも看板を発見。(→【香港旅行記2023年③エアポートエクスプレス~エレメンツ~ATMでキャッシング)
周杰倫を台湾を代表する大スターにしたのが、彼の代表作の映画【不能說的秘密(言えない秘密)】です。
今や大スターとなった周杰倫と桂綸鎂の若き頃が初々しい青春映画です。
この映画の撮影場所にもなったのが、周杰倫の母校である淡江高級中学。
高台になっている文教地区にあり、趣のある素敵な学校です。
文化阿給から少し足を延ばすと行くことができるので、食後の散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。
映画【不能說的秘密(言えない秘密)】を観てから行くと、なお雰囲気を感じることができておススメです。
台湾の学校制度
周杰倫の卒業した【私立淡江高級中學】は日本で言うところの私立高校になります。
台湾の義務教育は日本と同じく小学校→6年間、中学校→3年間の6歳から15歳までになります。
その後義務教育ではないけれど、3年間の高等学校へほとんどの人が進むのは日本と同じですね。
教育制度は日本となじみのある制度なのですが、おなじ漢字を使う国としてその呼び方の違いが面白いです。
小学校→國民小學校(國小)
中学校→國民中學校(國中)
高校→高級中學校(高中)
かっこ内が一般的な呼び方です。高級中学校というと日本人的にどんな中学校だろうと思ってしまいますが、中学校の上の級の学校という意味でなるほどと思います。
淡江高級中學の周辺にはには國小~大學まで色々な学校があるので、台湾の学校の雰囲気に触れてみるのもおもしろいですよ。
淡水紅毛城
淡江高級中學から真理大學と文教地区を抜けた先には淡水の有名観光地、紅毛城があります。
淡水のシンボル的な建物でもある紅毛城とは17世紀初めにスペイン人が築いたセントドミニカ(Fort San Domingo)城から始まった建造物です。
スペインに始まり、オランダ、清(当時の中国)、英国、日本と時代の流れともに統治者が変わってきた紅毛城は淡水と台湾の歴史を物語っています。
最初に城を建てたのはスペイン人でしたが、その後オランダの占領により改築されヨーロッパの「城塞」形式が取り入れました。
城壁の内側はれんが造り、外側は石造りで、大砲による攻撃にも耐えられるようになっています。戸や窓は極めて小さく、要塞としての閉鎖性が見て取れます。
外壁の赤レンガから紅毛城と呼ばれているかと思いきや、台湾の人たちはスペインやオランダの欧州人のことを紅毛人と呼んだことから紅毛城と呼ばれています。
城塞であった過去を物語る大砲も西洋と東洋の折衷になっており興味深いです。
淡水の旅の最後には紅毛城に訪れて、淡水の歴史に触れてみてくださいね。
最後はバスで淡水站にもどりましょ
淡水站から歩いて紅毛城まで探索してきました。ゆっくりと休憩しながら2時間30分の探索でした。
戻りは紅毛城の入口から坂を下ったところにあるバス停からバスに乗って10分で淡水站にもどりましょ。
45歳、無駄な体力は使わず旅を楽しみます。
台湾45歳女性ひとり旅⑧に続きます。
占い横丁~。
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