怪獸大廈(モンスターマンション)
モンスターマンションとは?
怪獸大廈(モンスターマンション)とは香港島の鰂魚涌(クオリーベイ)にある5棟からなる複合高層建築物で言ってみれば、日本で言う団地みたいなものです。
団地は団地なのですが、ビルだらけの香港においても異色を放つ風貌を持つこの団地。
フランスの写真家が作品集で発表したことをきっかけとし、映画やMVなどのメディアに取り上げられ注目をあびました。
日本ではこの満島ひかりが出ているMVで有名になりました。
わたしがこの場所を知ったのはインスタグラムです。
怪しげなビルの集合体の雰囲気が、今はなき九龍城寨を思わせワクワクします。
九龍城寨をみることはできなかったけれど、モンスターマンションは一度はみてみたいという願いが叶いました。
一時はインスタ映えを求めて写真を取りに来る人が増えすぎて撮影禁止になったようですが、2023年9月現在は住民の迷惑にならない程度の撮影なら問題ないです。
モンスターマンションへの行き方
モンスターマンションはMTRの鰂魚涌駅と太古駅の間くらいにあります。
最寄り駅で言えば鰂魚涌駅よりも隣にある太古の駅になります。
わたしたちは、上環からゆっくりトラムに乗って(→トラムに乗って香港島を横断)来たので、トラムの停留所である「柏架山道(Mount Parker Road)駅でおります。
トラムではアナウンスが次の停留所を知らせるということはないので、自分で確認しなくてはなりません。トラムに乗りながら駅の停留所の名前を確認することは大変なので、手元のスマホの地図で現在地と停留所を確認することをおススメします。
またトラムの停留所は道の真ん中にあるので、歩道に渡る際には十分に注意をしてくださいね。
モンスターマンションへは大通りから入ることも出来るみたいですが、私たちは柏架山道を入り裏から入って行きました。
柏架山道を道なりに歩いていくとほどなく左側にマンションの中へ入れる箇所があるので、そこをはいります。市場の裏側のような場所で見つけにくいかもしれませんが、入れる場所はあるので見落とさないようにしてください。
誰でも映える写真が撮れる
もちろんプロの撮る写真にはかないませんが、素材の素晴らしさが素人の写真でも引き立ててくれます。
香港でしか観ることのできない独特な雰囲気のモンスターマンションです。
子連れ旅にはお勧めしませんが、東アジア好きは行った方がいい混沌スポットです。(でも安全)
譚仔三哥(タムジャイサムゴー)
香港の味
この日は朝蓮居香で飲茶を食べて以来(→蓮居香のワゴン飲茶)何も食べていなかったので、お腹が空いてきました。
時刻は15時で微妙な時間です。そんな時にありがたいのが時間を問わず賑わっているチェーン店です。
MTR太古駅のすぐそばにある『譚仔三哥(タムジャイサムゴー)』で麻辣米線をたべます。
『譚仔三哥(タムジャイサムゴー)』は香港発の麻辣米線という辛いライスヌードル専門店で、狭い香港の中に162店舗もある巨大チェーン店です。2011年から連続3年間ミシュランのビブグルマンを獲得したこともあります。
店名の『譚仔三哥(タムジャイサムゴー)』とは「譚家の3番目の兄弟」という意味です。意味はともかく(タムジャイサムゴー)という日本語ではあまり発しないような発音の店名が気になっていました。
辛さにご注意を
麻辣米線専門店の譚仔三哥では、スープに始まり、辛さやトッピングなどを選んで自分の好みの麻辣米線を作ることができます。
また、小皿料理も充実していてセットにして食べることもできます。
100万通りのオリジナル米線を作ることができるという通り、スープは6種類、トッピングの具は26種類、辛さは10段階から選ぶことができ、その上セットにすると11種類ある小皿料理から3種類を選らばなくてはなりません。
広東語しか話さない店員さんを相手に、これだけの選択をするのは初心者にはかなりハードルが高いですが、料理を食べればすべて忘れます。
麻辣米線は担々麺とも違い今までで初めて食べる味でした。
辛いものは好きで食べ慣れているわたしは、下から7番目(上から4番目)の辛さである小辣にしたのですが、辛い!!友人曰く香港の辛さは日本よりも全然辛いとのこと。
セットドリンクの香港レモンティーの甘さにものすごく助けられました。
東京でも食べれるよ
譚仔三哥は2021年に日本にも進出し、新宿、恵比寿、吉祥寺でも食べることができます。https://www.tjsamgor.jp/
こちらは恵比寿店です。
日本ではまだ食べていませんが、近いうちに食べに行きます。
100万HKDのブルース・リー
湾仔の夕暮れ
お腹を満たしたあとは、MTRに乗って「灣仔(ワンチャイ)駅」に行きスターフェリーに乗ります。
MTRの灣仔駅の壁の写真はとても独特な世界観でした。灣仔に1年住んでいる友人は気にしたことが無かったそうですが、わたしには気になってたまりませんでした。
MTRの駅を出て香港コンベンション&エキシビションセンターを抜けスターフェリー乗り場へ向かいます。
前日もみましたが(→香港の夕日)夕暮れ時の香港は本当に綺麗です。
スターフェリー(天星小輪)に乗って
湾仔からスターフェリー(天星小輪)に乗って九龍半島へ戻ります。
様々な交通手段が発達している香港の中でスターフェリーは老舗の庶民の足として、100年以上の歴史を誇っています。
スターフェリーに乗るためのフェリーピアは香港島側は、中環(セントラル)と湾仔で、九龍半島側は尖沙咀の3つの乗り場しかありません。中環↔尖沙咀、湾仔↔尖沙咀のどちらも15分前後で行くことができます。
運賃は2023年9月現在では5HKD(=95円)で、庶民の足だけにお財布にやさしい運賃です。とはいえどんどん値上げがされているようなので、お出かけ前は調べてからのほうが良いかもしれません。
フェリーピアの周りはちょっとした海浜公園になっていて、ゆっくりとした時間が流れています。
だんだんと日が落ち、ビクトリア湾沿いのビル群のイルミネーションが灯りはじめる逢魔が時はなんとも言えぬ素晴らしい時間です。
フェリーに乗る前から向こう岸が見えていて15分程度の船旅ですが、揺れる時はかなり揺れるようです。わたしが乗った時は天気もよく穏やかだったので気になりませんでしたが、船酔いをする方はご注意ください。
夕暮れ時は街の雰囲気がどんどん変わっていきます。尖沙咀のフェリーピアについた時には、街はすっかり夜の香りに包まれていました。
100万HKDの夜景とブルース・リー
九竜半島の尖沙咀フェリーピアからブルース・リーの像までは約1kmあり、アヴェニューオブスターズをほぼ横断しなくてはなりません。
昨日は疲れてしまい、ブルース・リーにたどり着けませんでしたが、(→アヴェニュー・オブ・スターズの夕暮れ)香港で必ずみたかったものの一つはブルース・リーです。頑張って歩きます。
夜の帳が下り始めたアヴェニュー・オブ・スターズはたくさんの人がいました。平日だろうと関係ないようです。観光客、家路の途中の親子連れ、海沿いをジョギングする人・・・様々な人達がいます。
夜景を楽しみながらたどり着いた先には、ずっと会いたかった彼がいました。
香港の伝説「李小龍(ブルース・リー)」の銅像です。
どちらかというと、ジャッキー・チェンの映画で育ったわたしですが、ブルース・リーの映画もほとんどみています。香港に来たら彼に会わなきゃ始まらない。
どの角度からみても、香港の夜景とブルース・リーは最高です。
夜景とブルース・リーを堪能した後は佐敦にあるBPインターナショナルホテルまでもどります。
MTRの駅から随分離れたところに来てしまったので、戻るのもしんどいと思ったところ、近くにバス停を発見。バスに乗り込み10分もせずにホテル近辺まで戻ることができました。
ほんとうに交通の便が便利な香港です。
2023年9月香港旅行記⑧につづきます。
山の上に行きます!
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