【香港旅行記⑥2023年】オールド・タウン・セントラル~トラム

2023年香港旅行記

舊城中環(オールド・タウン・セントラル)

恋する惑星のエスカレーター

今日は一日かけて香港島の観光をしましょう。

『蓮香居』で飲茶を堪能したあとは(→『蓮香居』での飲茶)お店の目の前にあった停留所からトラムに乗って租庇利街で降り、香港で絶対に行きたかったミッドレベルエスカレーターへ行きます。

ミッドレベルエスカレーターとは、『恋する惑星』に出てきた長いエスカレーターです。

『恋する惑星』は、1995年に日本でも公開された王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の映画で、金城武や梁朝偉(トニー・レオン)、王菲(フェイ・ウォン)が出演し大ヒットしました。

この映画がわたしにとっての第二次香港映画ブームの先駆けとなり、ウォン・カーウァイ作品に夢中になりました。

エスカレーターの全長は約800メートル、起点と終点の高低差は約135メートルです。この間を起伏のある地形に沿って23基のエスカレーターが設置されています。

映画の中のフェイ・ウォンがエスカレータからしゃがんでトニー・レオンの部屋を覗くシーンが印象的でその場所を探したかったのですが、あまりに長くて諦めました。

ストリートアート①香取慎吾

エスカレータをいくつか乗ったあとにはエスカレータの脇にある香取慎吾のアートを見に行きます。
場所はHollywood Road(荷李活道)とShalley Street(些利街)の交差する付近のミッドレベルエスカレーターの壁です。

2018年3月に『香港アートマンス』のイベントの一つとして香取慎吾さんがこの絵を描きました。

作品名は「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」です。香取慎吾さんが香港では大口仔と呼ばれていることからこの絵を描いたようです。

ガイドブックには必ず載っている香港の新名所の一つです。

ストリートアート②唐楼

香取慎吾さんの壁画と同じくらいガイドブックに載っているストリートアートがこちらです。

唐楼という昔ながらの香港の低層アパートをアレックス・クロフトという地元のグラフィックアーティストが描いています。

休日は人混みで写真をとるのもままならないとのこと。平日の午前中はガラガラで写真撮り放題です。(道路なので車には気をつけて)

ストリートアート③ブルースリー

オールド・タウン・セントラルの壁画アートの中でわたしが一番見たかったのはこちらです。

ブルース・リーです。韓国のグラフィティアーティストのシェヴァ氏が描いてます。

壁画になってもかっちょええブルース・リーです。

監獄からアートスポットへ変身をとげた『大館』

19世紀半ばに建設された中央裁判所、ヴィクトリア監獄、中央警察本部の集合体であった『大館』は、2018年にリニューアルされアートギャラリーを中心としたおしゃれスポットになりました。

実際の牢屋の中にプロジェクトマッピングで当時の風景を描いたり、元々の建物の特徴を活かした最新のアートスポットとして注目をあつめています。

こちらも休日となれば人で賑わっているようですが、わたしたちが行ったのは平日の午前中。人がほとんどいなくて、とても穏やか空気がながれていました。

兆成行で養毛剤を購入。

ローカルで雑然とした街の中にある『兆成行』は60年以上前からある老舗のアロマオイル販売店です。

ガイドブックには載っていませんが、香港在住女性のブログではよく見かけるお店です。わたしもネットで見つけやって来ました。

このお店では一般的なアロマオイルの精油はもちろん有名ホテルで使われている香りが売っています。

普段アロマオイルは使わないので購入はともかく、香港で香港ペニンシュラホテルの香りを嗅ぎたいという、セコイ思いを抱きながらお店に向かいました。

知らなければ観光客は避けてしまうような外観のお店ですが、店内は女性で賑わっていました。

お店ではアロマオイルの瓶の蓋を開けて匂いを確認することができます。わたしも女性たちに混じってペニンシュラホテルの香りを探します。フォーシーズンズ、シャングリラ、シェラトン・・・。有名ホテルの香りは見つけられたのですが、ペニンシュラの香りは品切れのようでした。

ペニンシュラの香りを嗅ぐことは出来ませんでしたが、もう一つの目的の品は購入できました。

「兆成天然精華養髮素」兆成行オリジナルの養毛剤です。

日本語の口コミを見つけることが出来なかったのですが、香港の口コミでは悪く無さそうです。

成分にローズマリー、イランイラン、サンダルウッド、タイムが入っていて、ハーブの香りが心地良いです。お風呂上がりタオルドライのあと頭皮に2~3プッシュをし馴染ませ、軽くマッサージをします。

天然素材で出来ているので、劇的な変化はありませんが使用感はとても良く、抜け毛が減ってきた気がします。

値段は100mlで138HKD(=2500円くらい)。とても気に入ったのですが、残念なことはこのお店以外で購入する術が無いことです。次に香港へ行った時も必ず買いたい品です。

トラムに乗って香港島を横断

トラム(路面電車)に乗って

様々な交通手段が街中にあり便利な香港ですが、(↑左)トラム(路面電車)は1904年に開通した香港老舗の庶民の足で、香港島にしかなく九龍半島の間にある九龍湾に沿って香港島の主要都市を結んでいます。

(↑右)は二階建てバスで香港島でも、九龍半島でもたくさん走っています。

どちらも二階建てなので、混乱してしまいますが並べてみると結構違いますね。

香港島に渡った途端、たくさん目に飛び込んでくるトラムには停留所から乗れます。路線図もあるようですが、難しいものではなく進行方向さえ確認すれば簡単に乗ることができます。

料金は一律3HKD(=54円)です。料金は降りる時にオクトパスカードで支払うことができます。現金でも可能なのですが、お釣りは無いのでお釣りのないようにしなくてはなりません。

観光にも便利なオクトパスカードは事前にkk-dayで予約しておけば、空港で受け取ることができ旅行の最初からスムーズな移動ができるのでおすすめです。

香港島のビル・ビル・ビル

トラムの旅の出発地点は上環のウエスタンマーケット停留所です。

ここからモンスターマンションのある太古までおよそ1時間のトラムのたびに出ます。

香港島に限ったことでないのですが、香港はイメージ通りに高いビルだらけの街です。

どこをみても、ビル、ビル、ビル!

トラムで香港島を横断する間も様々なビルをみました。

上環を出て、中環(セントラル)の繁華街を抜けると金融街のビルが見えてきます。鏡張り?なビルがいくつもありピカピカギラギラしています。

金融街のギラギラビルの元凶となったのが、この中国銀行タワーです。

このビルは1990年の竣工当時、ビルのひときわ高い高さと、三角をモチーフとした尖ったかたちが風水的に悪相のビルとされていました。

そしてその悪相の運気を跳ね返そうと周りのビルもギラギラと鏡張りにしたそうです。だからこのあたりには、ピカピカギラギラのビルが集まっています。

ピカピカギラギラのビル群を抜けると、湾仔の少し落ち着いた街並みが現れます。

友人も住んでいる湾仔は、金融街香港と昔ながらの香港が程よく融和された街です。

トラムの旅はMTRやタクシーでの移動に比べると時間がかかりますが、香港の街を全身で感じることができてオススメです。

2023年9月香港旅行記⑦につづきます。

怪獸大廈!!

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